Interview

映画連載 映画「ママレード・ボーイ」連動 SPインタビュー 第5回 「桜井日奈子がこっそり教えるシェアハウスの秘密」

映画「ママレード・ボーイ」の公開まで残り2週間。4/27(金)の公開に向けて、桜井の独占インタビューと作品の貴重なカットを連載にして届けるこのコーナー。第5回のテーマは「桜井日奈子がこっそり教えるシェアハウスの秘密」。

茨城・つくばに建てられたシェアハウスの一軒家セット。プロデューサーいわく、原作のイメージに近い「坂のある雰囲気が似ていた」ことからこの地が選ばれたのだという ⓒ吉住渉/集英社 ⓒ2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

インタビューに入る前に、定番の映画のおさらいから。累計1000万部突破、漫画家・吉住渉氏の同名人気コミックを連載から約20年の時を経て実写化。メガホンを取るのは「ストロボ・エッジ」(2015年)や「オオカミ少女と黒王子」(2016年)など、近年は恋愛マンガの実写化にも定評があり、某情報番組では「胸キュン映画3巨匠」の一人にも挙げられた廣木隆一監督。そして、W主演となる桜井と吉沢亮のフレッシュな組み合わせなど、公開前から話題に事欠かない作品だ。

光希と遊、そして両親Sを含めた2家族、計6人が暮らすことになる黄色の壁と緑の屋根が印象的な一軒家。このシェアハウスが物語の中で重要な“柱”となることはご承知のとおり。こちらはすでにある一軒家をロケ地として使ったのではなく、ママレード・ボーイの撮影のためにわざわざ建てた大掛かりなセットとなる。

桜井「今回の撮影のために茨城県つくば市に建てた一軒家のセットだったのですが、一つ一つが本当に細かくて。ここは映らないだろうなというところも、きちんとママレード・ボーイの世界観にあふれているんです。撮影が終わったら壊しちゃうのがもったいないと思いました。ここに住みたい、みたいな(笑)」

映画の予告映像で、窓伝いに遊が光希の部屋を訪れメモを見せるシーンや、二人でクローゼットの中に入るシーンがまさにこのシェアハウスでの撮影。1Fは家族が全員で集まることができるダイニング、光希と遊の部屋は2Fに位置している。

桜井「光希も遊もそれぞれ個性的な部屋になっていますね。特にティッシュケースが面白いんです。光希はワニで、遊はモアイの鼻からティッシュが出てくる独特なもの(笑)。二人で“お互いティッシュケース可愛いね”、って話したりしていましたね」

こちらが光希の部屋。ピンクを基調に可愛らしいアイテムが満載。ワニ…なのか? 
ⓒ吉住渉/集英社 ⓒ2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会



続いて遊の部屋。光希の部屋から一点、ダークカラーでかっこいい雰囲気。奥の窓から光希の部屋へ 
ⓒ吉住渉/集英社 ⓒ2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

吉沢も「家具が素敵で持って帰りたいぐらい」と話すほど、センスにあふれたものに囲まれたセットだったとか。そんな中、家族6人が団欒するダイニングはこだわりも半端ではなかったそう。

桜井「ダイニングの冷蔵庫にホワイトボードが貼ってあるんですが、そこに書いてあることが撮影のたびに違うんですよ!“今日買いにいかないといけないもの。シメジ”とか、“今日のおやつプルーン3つまで”とか(笑)。すごくリアルで、それを見てワクワクするのが日課でしたね」

1F中央に位置するダイニング。開放感のある吹き抜けで、6人が集う大事なシーンを撮影。写真には写っていないが手前がキッチンになる
ⓒ吉住渉/集英社 ⓒ2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会


ダイニングを家族で囲むシーンは物語の中でも重要なシーン。2つの家族が両親をチェンジし…、と複雑な関係性も、実はダイニングのある部分を見ると簡単に分かる仕組みなんだとか。

桜井「物語の中盤になると、誰と誰が家族なのか一瞬分からなくなるときもあるんですよね。ダイニングの座る位置はずっと固定されているんですけど、実はランチョンマットの色で家族の組み合わせが分けられていて。話が進むとランチョンマットの色が変わるので、注目してみると面白いかもしれません!」

セットはもちろんだが、家族6人での大切な食事のシーン。そこにも廣木隆一監督や制作スタッフ陣のこだわりがつまっている。

桜井「食事のシーンのメニューは廣木監督自身が考えてくださっていて。それだけこだわって作っていました。私も出来上がった作品を観たら、食事のシーンが一番好きだと思いました。特にシチューのシーン。普通に食べているシーンなんですが、言葉で伝えようとしない感じがすごく良かったのかなって思います」

一度見ただけでは見逃してしまうほど細かい部分まで作り手の思いが込められた映画「ママレード・ボーイ」の世界。一度映画を観た人も、これから観る人も、それを知って映画を観るとまた違った景色が見えてくるはずだ。


物語に登場するママレードジャム。実際に桜井も試食したそうで「すごく美味しかった!」とのこと
ⓒ吉住渉/集英社 ⓒ2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会